AGA遺伝子検査のキットってどういうものなの?

男性の薄毛が進行する原因は遺伝子によって定められている場合もあります。
男性型脱毛症と呼ばれる男性に多い症状は遺伝的な多形によって生じているものが10%から20%程度を占めているとされていて、その変異があるかどうかによって発症してしまうリスクがあるかどうかを考えることができます。
発症してしまった際に行われる治療についても変異の有無によって判断することが可能であり、有効な薬を使用できるかどうかを判定可能です。
そのため、病院でAGA治療を受ける際にもよく行われるようになったのがAGA遺伝子検査です。
この背景としてAGAに対して有効な成分としてフィナステリドが発見された影響があります。
フィナステリドはこの変異がおこってしまっていることが理由で薄毛が進行しやすくなっている人に対して有効性が示されているのが特徴です。
メカニズムについてもよく理解が進んでいます。
男性ホルモンであるテストステロンから合成されるジヒドロテストステロンが発毛や育毛を抑制することが判明しており、ジヒドロテストステロンの蓄積が起こりやすい状況になってしまっているとAGAが発症するという仕組みになっています。
フィナステリドはテストステロンからジヒドロテストステロンの生成に関与する5αレダクターゼの作用を阻害することによってAGAに対策することが可能です。
この薬を飲んで効果が得られるかどうかはジヒドロテストステロンが蓄積しやすいような体質かどうかの影響が大きく、それ以外の原因の場合にはあまり効果を示しません。

 

AGA遺伝子検査キットとして知られるAGAドックはこの検査を行うための商品です。
ジヒドロテストステロンが作用するアンドロゲン受容体に変異を持っていることによってAGAになりやすいことが判明しています。
それに着目してその領域の核酸配列を確認することによってフィナステリドが有効かどうかを判定することが可能です。
病院に行ってAGA治療を受ける場合には別のキットを用いて検査を行ってもらうことができますが、AGAがドックの場合には自宅で簡単に調べることができます。
通信販売によって購入することができ、自分で検体を採取して送付することによりAGAについてどの程度のリスクがあるかを判定してもらえるというのが基本的な仕組みです。

 

キットを購入すると検査同意書と検査申込書、綿棒とIDシール、封筒がパッケージの中に入っています。
説明書に従って口をすすいだ後で綿棒を使って口の中の粘膜を取り、それを検体としてIDシールを貼った上で密封し、封筒に入れて送れば検査結果を通知してもらうことができます。
通常は二週間から三週間で結果通知が届くようになっていて、その内容が明確に説明されていてわかりやすいのが魅力です。
アンドロゲン受容体にあるCAGリピートとGGCリピートの数が大きいほどAGAによって脱毛するリスクが少ないということがわかっています。
それに基いてリピート数を具体的に記載した結果を通知してもらえるのがAGAドックの基本的なシステムです。
その結果に応じてリスクの高さについても解説が行われています。

 

この結果を受けて薄毛対策をどのようにして行っていくかを自分で判断することができるようになります。
この判定でリスクが高いとわかった場合にはAGAになりやすいと判断することが可能です。
そのため、薄毛が気にかかってきてしまったときにはフィナステリドを使用するのが考えられます。
そのため、病院に言ってその判定結果があることを告げてAGA治療を行っていきたいという意思表示を行えば、適切な薬を購入して治療していくことが可能です。
一方、もしリスクが低いとなっているにもかかわらず脱毛が起こってきてしまっているという場合には原因は遺伝子多型以外にあると考えてフィナステリド以外の方法で治療を行っていくのが賢明と判断できます。
薄毛が進行してしまう原因は一つに限られるものではありません。
栄養状態が悪かったり、睡眠不足が影響していたり、血行不良が問題になっていたりと様々な状況があり得るのは確かです。
頭皮の状態が悪いために髪が伸びなくなっているというのも現代では多くなってきました。
AGAを専門とする病院に行くとそのような角度からも原因を考えてもらうことができるため、アドバイスを求めて通院することも可能です。
一方、AGAではないという理解ができた時点で生活習慣の改善から対策するという方針を立てたり、血行を促進させる成分を含んでいる市販の育毛剤を利用すると決めたりすることもできます。
薄毛が進行してしまう原因の一つとして遺伝子多型による影響を検査できるのがAGA遺伝子検査キットであるAGAドックの特徴です。
まだ髪の毛が減ってきている様子はない頃でも利用することができるため、将来的な対策を考えるために予めAGAドックを利用するのも賢明な考え方です。

 

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